- 2019.12.17
- いちご園から「そっと教えます」
小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART117
今年は新しい品種栽培に取り組も、その影響で収量ダウンですが・・・
今年から栽培をスタートした「よつぼし」、本来花芽分化に必要な株元の太さが、無い状態で定植した影響で、女峰に比べて約1ヶ月遅れでの花芽出現となり、現行においては全く収量の無い状態。ハウス全体で約1万本の苗の内、よつぼしは2,000本程度の2割、また、残り約8000本の女峰においては、夏の高温等で花芽分化が不揃いとなり、3割程度の約2400本がよつぼしと同じように、1ヶ月遅れで花芽出現。現行において両品種合わせて、約4400本が出荷のタイミングを迎えておらず、6割弱程度の生産活動となっています。
昨年との同日比としては、ほぼ一緒の収量となっております。昨年は病気により2割程度を植替えたことでの収量ダウン、その影響は1月末まで響き、年間の収量を大きく落としました。今年は4割強が活躍していない状況で昨年と同収量、机上ではもっと収量減になるはずですが、元気・丈夫な苗で玉数も確保でき、実太りも良いため?と推測しております。
約1ヶ月ほど遅れている「よつぼし約2000本」と「女峰約約2400本」合わせて約4400本は、1月初旬から中旬の本来1回目の実の底に当たる時期に、活躍しそうなタイミングです。底が緩やかな点においては、ある意味いちご園としては大きなアドバンテージです。
収穫タイミングは、通常の育苗方法では、人間が調整しようとしても確定出来ない、難しい領域です。そこにはあまりこだわらず、元気な苗を作ることが、結果として収量増、食味等に満足できる、いちごづくりの中心線と考えております。