お祭りのように大忙しだった連休も終わり
今日は落ち着いた1日となりました。
夜7時21分に池田港バス停に到着するとお電話を
頂き、女性客のおふたり様をお迎えに行きました。
おふたりは最初、お友達かと思いきや、会話をお聞きし、
母娘だということが解りました。
昨日は倉敷で滞在し、今日は直島に行かれ、
小豆島でご宿泊されるとのことです。
何時に着くか解らないのでご夕食を予約されなかったそうです。
車内での会話
お客様 『先ほど携帯で調べ『島活』という和食料理屋を
予約したので宿からタクシーを呼んでいただけますか?』
私 「よろしかったら私の自宅が同じ方向なのでお送りいたしますよ。」
お客様 『すいません。ありがとうございます。』
『島活はどんなお店ですか?』
私 「ちょっと良い感じの和食料理のお店ですよ。」
お客様 『行ったことありますか?』
私 「ええ。結納の時にその店で両家で食事をしたことがあります。」
お客様 『じゃあ思い出の場所ですね。』
私 「ええ。でも一度しか行ったことないんですよ。」
「もう少しお給料が増えたら行きたいと思います。」(笑)
お客様 『どんなところによく行くんですか?』
私 「もう少し安い居酒屋ですよ。」
(ほんとはラーメン屋ばかりですが見栄張っちゃいました)
お客様 『私たちも東京では安いところばかり行きますよ』(笑)
そんなたわいもない会話を交わしながら宿に着くと、
簡単にチェックインを済ませて頂き、
お部屋までお荷物をお持ちし、ご案内いたします。
昨日までの満室状態なら、次から次へ到着される
お客様の対応にフロントから一歩も出る余裕もありません。
通常のチェックイン業務に加え、プランのご案内や
追加料理のオーダーを各所に連絡したりと、
ミスのないよう神経を研ぎ澄まし、一種のアドレナリン
が噴出するような状態になりながらの業務です。
でも今日のようなゆとりのある日はフロントから出て、
「お荷物をお持ちします。」と声をおかけします。
ほとんどのお客様は『いえ、いいです。』と一度は
遠慮されてお断りされますが、にこっと笑いながら
再度「お持ちします。」とかばんに手を伸ばすと
ほとんどのお客様がすんなりと持たせてもらえます。
フロントでご案内するより、ご一緒に歩きながらのほうが、
お風呂の場所、お部屋の電気、御食事のことなど、
確実に伝えられます。なにより、都会からはるばる
お越し頂くお客様に少しでも島の田舎者の1人として
島弁での会話を通じて小豆島を感じてもらえればと思うのです。
私としては共通語を話しているつもりですが…^^;
お客様は小豆島の美しい風景、歴史、体験、料理と、
いろんなことに感動されることと思います。
ただ旅先で地元の人との会話って心に残ると思うのです。
そしてお客様との会話が私にとって、なによりも楽しみでもありますから。
『島活』までの道のりの間も会話がはずんだことは言うまでもありません。
最後に、今日のおもてなしは、
おふたりが美しかったから…という理由では決してございません。
国民宿舎小豆島