『日本一の木があるんですけど少し寄っていきませんか?』
団体様をマイクロバスで送迎する際、よく声をかけてご案内する
私のお気に入りの場所があります。
バスを降りてわずか20メートルに満たない場所にあるその大木は、
ぐるりと幹の周囲を歩きながら眺めるお客様に歓声をあげさせます。
小豆島八十八ヶ所の五十四番札所、宝生院にあるシンパクの木です。
シンパク?とあまり聞き覚えのない言葉に首をかしげるお客様も多くいます。
別名『イブキ』とか『ビャクシン』とも言われる木でこの種の中では
日本一の古木であり、国の特別天然記念物に指定されています。
カイヅカイブキという生け垣によく使われる木の仲間とあって
葉っぱは貝塚に似ていますが全体的な様相は全く違うように感じます。
幹の根本の周囲は16.6メートル、樹齢1500年以上と推定
されているこの木は見る人が思わず息を呑む雄大さがあります。
屋久島の縄文杉は10時間歩いてやっとたどりつくと聞きますが、
小豆島のシンパクは出発まで約15分とかからないお手軽な観光スポット
であり、癒しとパワースポットでもありますので是非一度訪れてみてください。
宝生院のシンパク(地図)
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