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花瓶に平和

オリーブの収穫の頃になりました。
ふるさと村では、早速明日から収穫がはじまります。
島のみんなが、ずっと収穫を待ちわびていたオリーブの実。

けれど、実のところぼくはオリーブの実よりも、オリーブの葉の方が好きだったりします。
表は濃い緑色で、裏は表とは対照的に白っぽいのが特徴。
遠くから風に揺れたオリーブの木を見ると、白っぽく見えるのはそのせいです。

オリーブは平和の象徴と、よく言われます。
「ノアの方舟」伝説に登場したり、オリンピックのメダリストの頭上で輝いたり、
はたまた国連のシンボルロゴに使われたり。
そんなオリーブが、小豆島にたくさん植えられているというのは、それだけでなんとも誇らしい。
そして、ときどき見かけるのが、小豆島のごく一般家庭の玄関、
そこに飾られた、花瓶に挿されたオリーブの枝。
かざりっけも、華やかさもない、緑の葉なのだけれど、
なぜだかそれを見るとほっとしてしまいます。

オリーブは平和の象徴。
オリーブの枝を剪定がてら、ちょんと切って花瓶に挿しておく。
それはきっと、体が健やかでないと、家族が幸せでないと、町が幸せでないとできない、
ささやかな営みだと思います。
オリーブ油もいいけれど、オリーブの塩蔵もいいけれど、
ときにはゆっくり、穏やかな気持ちでオリーブの葉を眺めて、家に飾るのも、きっといい。
その時間こそが、きっと平和の象徴みたんなものなんでしょう。

ふるさと荘

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2007年10月02日 09:30に投稿されたエントリーのページです。

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