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小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」Part90

いちごに適した環境に近づける


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 11月に入り、日照時間が短くなり、気温も低下、いちごには適していない環境となってきました。

 本来の旬は5月中旬ごろ、その時期の自然環境へ近づけることにより、冬期のいちご栽培を可能にしております。温度に関してはハウス栽培により、朝、夕の温度低下を防ぎ、もう少しは季節が進むと、暖房機による加温を行います。

 次に日照時間を補うために、画像にあるように、その季節に近づけるため、1日60分〜80分程度、ハウス内に電照を点ける。ふるさと村の場合は、1時間ごとに5分〜6分を18時〜翌6時まで行うが、これについては色々な設定方法があります。

 以上が適した環境に近づける2大事項です。それに加えて、本来冬眠する(路地では一度枯れるが、根は生きております)時期のため、どうしても2大事項だけでは枯れることはないが、いちごを50日に一度程度、生産するエネルギーが充分でないため、以下の補足事項も合わせて行います。

 先ず一つ目はハウスを閉めきり、温度を保ちながらも、自然状態より3倍程度濃い、二酸化炭素(1000ppm程度)をハウス内に入れ、光合成を促します。

 次に液肥濃度(一番厳しい環境である1月中がもっとも濃度が高い)を高めてやり、やや活発でない根の吸水活動でも、生育に必要な栄養が行き渡るようにします。また、液肥を与える時間も、一番環境が厳しい時期には、日の出〜15時程度までとし、水分過多による根の発達障害を防ぎます。※特に環境が厳しい時期、植物は朝から昼までが、吸水活動を活発に行いのが顕著で、昼からはおまけ程度といわれています。

 以上のように2大事項と、その他補足事項を行う事で、冬期でもおいしいいちごを、みなさまにお届けできます。

 さて、本日から朝夕のハウス閉めきりと、二酸化炭素の発生及び、電照も始めました。

 
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written by(j-f)


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2015年11月04日 18:16に投稿されたエントリーのページです。

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